大分県中津市の分譲地・新築住宅・注文住宅・デザイナーズハウス。
家づくりの会社、地域密着型工務店・ハウスメーカー、フォーユーホームの中島です。
台風12号は結局日本海側に逸れて、すでに温帯低気圧に変わったようですね。
大事にならずに済んで一安心です。
今日は本来、SK様邸の上棟の予定でしたが、台風12号接近の為、延期。
逸れはしましたが、やはり影響はあったのか、強烈なにわか雨が降ったり、パラパラとした雨も降ったり止んだり、不安定な天候だったので、延期して正解でした。
さて、話は変わりますが、今日は内部建具について。
◆「引戸」と「開き戸」
「内部建具(ないぶたてぐ)」とは、室内ドアや襖、障子などの総称です。
主な機能は空間同士の区切り。
もしも建具が無かったら、お風呂やトイレは丸見えだし、音や風は出入りし放題、エアコンの効率も悪くなったりして、落ち着いて生活できませんね。
それらの影響を防ぐ為に、壁でふさいでしまったら、今度は出入りが出来なくなるので、意味がなくなってしまいます。
さて、そんな、無くてはならない建具ですが、動き方で分けて2種類あります。
それが「引戸(ひきど)」と「開き戸(ひらきど)」です。
動き方が違う為、使い勝手や特徴も大きく変わります。
意外と気にされる方が少ないですが、お家づくりの際にここまで考えておくと、暮らしやすさも増します。
というわけで、それぞれの特徴とメリット・デメリットを並べていこうと思います。
◆引戸の特徴・メリット・デメリット
引戸とは、写真の赤い矢印の様に、戸の正面に対して左右に動く、スライドする戸の事。
襖や障子もこの動き方ですね。
レバーではなく、引手に手をかけて動かしますが、最近は上下方向にスリットが入り、そこに手をかけて動かすようにし、引手を無くしたタイプもあります。
では、メリット・デメリットを並べてみます。
◎引戸のメリット
○スペースを有効活用できる
・・・壁に沿って動くため、開閉用のスペースを確保しやすい。
○開け閉めし易い
・・・「手をかける➝引く」これだけで動かせるので、お年寄りやお子様でも開け閉めがし易く、バリアフリー設計にも向いています。
○開き具合を調整できる
・・・少しだけ開けたり、半分だけ開けたり、全開にしたりと、好きな位置で戸を止めて、開口部の大きさを調整できます。風で閉まったりする事がないので、換気をしたり、荷物を出し入れしたりする際にも便利です。
○開放感がある
・・・戸の本体を戸袋(戸を納める部分)に隠せてしまえるので、開口部がスッキリし、開放感が得られます。リビングに併設した和室など、一体として使用したり、別室として使用したりと、状況によって使い方が変わる二つのお部屋が隣接している時に特に有効です。
▲引戸のデメリット
△音が出る
・・・戸の上・もしくは下に「戸車」という部品がある構造上、開け閉めの際に少し音がします。昔に比べて随分静かに動くようになってはいますが、夜中など静かな時には気になるかもしれません。
△設置できる場所が限られる
・・・一番のデメリットかもしれません。戸を納める場所が必要になる為、どこにでも設置できるわけではありません。また、コンセントやスイッチ、インテリアの配置等にも影響してくるので注意が必要です。
△隙間ができやすい
・・・開き戸に比べると隙間が出来やすいです。隙間が出来やすいという事は気密が低くなり、冷暖房の効率が悪くなったり、音が漏れやすくなります。が、室内であれば、そう気にする程ではないかもしれません。
△赤ちゃんやペットが開けてしまう
・・・開き戸の場合はハンドルを動かさないと開け閉めできませんが、引戸は引手に手をかけなくても動かせてしまいます。赤ちゃんの力でも少し隙間があれば動かせるので、注意が必要です。また、我が家でもそうですが、ペット(我が家は猫。世界一可愛いです。)は思っている以上に上手に開けてしまいます。
ストックルームなどに入ってイタズラされてしまうので、入ってほしくないお部屋がある時は、開き戸にしたり、鍵付きにする必要があります。
あと、当たり前ですが、ペットも赤ちゃんも、開けた後に閉めてくれないので、エアコンの冷気・暖気が逃げてしまいます。
・・・と、いうことで長くなってきたので今日はこの辺で。
開き戸の話はまた次回にします。
ではまた!
※続きはこちらから↓
引戸と開き戸 ②。
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