大分県中津市の分譲地・新築住宅・注文住宅・デザイナーズハウス。
家づくりの会社、地域密着型工務店・ハウスメーカー、フォーユーホームの中島です。
朝から一日雨、の中津市です。
もう雨の日は日中でも長袖の季節ですね~。
ホットコーヒーや緑茶など、お客様にお出しするお飲み物も、温かいものが多くなってきました。
さて、今日の現場は、中津市湯屋湯の分譲地にて先日着工した、デザイナーズハウス NS様邸です。
日本住宅保証検査機構(JIO)さんによる配筋検査も終わり、早速基礎コンクリートが打設されました。
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着工前
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基礎型枠・配筋施工
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ベタ基礎底盤コンクリート打設(現在)
鉄筋に錆が出ていますが、問題ありません。
というのも、鉄が酸素と反応して出来るものの為、錆自体は酸性であり、コンクリートはアルカリ性であるからです。
この程度の、表面にうっすらとできる錆であれば、コンクリートによって中和されます。
(かさぶたの様になったり、鉄筋が折れる程の錆は論外ですが)
鉄筋は納品時は防錆用に油が塗られており、そのままだとコンクリートが鉄筋に適切に絡まないので、洗ってから使う事もあります。
つまり、うっすらと錆が出ている、という事は表面の油がきちんと除去されて、鉄筋として正常に使用できる状態、という事も出来ます。
(繰り返しになりますが、内部までボロボロになる程錆びていてはダメ。)
鉄筋の錆が問題になるのは施工後に発生した場合、です。
コンクリートを打つ際には、バイブレーターという機械を使って振動を与え、隅々まできちんとコンクリートが行き渡るように施工しますが、この工程が不十分で隙間が出来ていたりすると、そこからじわじわと水分が浸透します。
その水分によって鉄筋が錆び、錆びる事で鉄が膨張し、その圧力でコンクリートが割れ(爆裂と言います。)、結果としてコンクリートの強度が低下する・・・と。
コンクリートの性質上、程度はあれども必ずと言っていいほどヒビが発生しますが、これが内部まで貫通するほどであると上記のような問題が起きてきます。
このように、コンクリートのヒビは、ヒビそのものより、爆裂につながることが問題となるので、ヒビを発見した場合、早目の対策が大事になってきます。
では、ヒビを発見した場合、それがどれほどの重要性、緊急性を伴うものか、という点についてですが、これについては品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)で明確に示されています。
レベルが3つに分かれていて、
レベル1 : レベル2及びレベル3に該当しないひび割れ
レベル2 : 幅0.3mm以上0.5mm未満のひび割れ
レベル3 : ①幅0.5mm以上のひび割れ ②錆汁を伴うひび割れ
となっていて、レベルの数字が大きいほど、問題が発生している可能性が高くなっています(ひびそのものの問題ではなく、ひびによって構造耐力上主要な部分に瑕疵が発生している可能性が高いということが問題)。
なので、「ひびだ!」と慌てるのではなく、まずは落ち着いて状態を把握し、対策が必要であれば早急に対策していくことが大切です。
ということで、長くなってきたので、今日はこの辺で。
ではまた!
<資料セット、始めました!>