大分県中津市の分譲地・新築住宅・注文住宅・デザイナーズハウス。
家づくりの会社、地域密着型工務店・ハウスメーカー、フォーユーホームの中島です。
梅雨入りし、雨が続く季節になりました。
暑かったり、濡れ寒かったり、ひょっとしたら一年で一番過ごしにくい時期かも?
マスクも辛いです・・・。
さて、今日はお家づくりのお話を進める際に必ず伺う「和室の要・不要」について。
例によって個人的な主観が混じりながらのお話です。
◆和室のメリット・デメリット
「必要か不要か」という判断をする時に材料とするのは、やっぱりどんな「メリット・デメリット」があるかです。
というわけで和室を作る事でのメリット・デメリットを並べてみます。
<メリット>
〇汎用性が高い
なんと言ってもここに尽きるかな、と思います。
汎用性が高い・・・つまり使い道が豊富ということ。
ザッと挙げると・・・
・来客用に使える(応接だけではなく、宿泊の際にも。直に布団が敷けます)
・子育てスペースとして(転んでも下が畳なので安心。おむつ替えやお昼寝にも◎)
・家事スペースとして(洗濯物を畳んだり、アイロンがけをしたり。一時置き場にも)
・休憩スペースとして(何も敷かずにすぐにゴロっと横に慣れるので、ちょっと一息入れたい時に)
・肌触りが良く、リラックス出来る。
・冬でもひんやりしにくい。
と、こんな感じでしょうか。
「日本人ならタタミでしょ!」とまでは言いませんが畳に慣れ親しんだ身としては、やはりあるとホッとします。
さて、次はデメリット。
<デメリット>
・洋風な空間となじみにくい(インテリアなどで工夫できますが、インダストリアルスタイルやサーファーズスタイルといった、はっきりと洋風な空間には余りなじみません。反面、クセのないシンプルモダンスタイルとは相性〇)
・洋室での生活と「視線の高さ」が違う(会話がしづらかったり、視線が床に近くなるため、汚れなどが気になる事も)
・畳にカビやダニが発生する可能性(フローリングと比べるとどうしても・・・)
・イニシャルコストがかかる(本格的な和室にしようとすると、造作が必要な部分が多く、化粧材も必要)
・ランニングコストがかかる(やはりフローリングと比べると痛みやすい為、経年で表替えや本体の交換は必須です)
・家具を置きにくい(畳の上における家具は限られてきます。収納などの計画は事前によく検討しましょう)
・・・といった感じ。
現代の家づくりは洋風な部分が多く、「和」のテイストを取り入れていくのは、空間づくりの難易度が上がります。
それと、フローリングと比べるとどうしても耐久性では勝てないので、そういったメンテナンス性やコスト部分がデメリットになってきます。
◆デメリットへの対策
デメリットを見ると、「やっぱりよそうかな・・・」となるかもしれませんが、空間づくりの面では、建具やパーテーションではっきりと区切れるようにするとか、小上がりにして目線を揃える、色味を揃えて違和感を少なくする。
↑小上がり和室
↑小上がり和室の施工例2 ダイニング・リビング空間と目線の高さが揃って違和感がない
↑リビングに隣接した和室 自然素材を使用した内装は好相性
コスト面では、本格的な和室にせずに、タタミルームやタタミコーナーにする(床だけ畳で、壁や建具は洋風にする)事でグッと抑えられます。
またランニングコストやメンテナンス性は、最近では伝統的なイグサではなく、和紙にコーティングが施された畳表もあり、傷や濡れ、汚れに強く、変色しにくくなっています。
手触りも違和感なく、毛羽立ちがしないので、最近はこの畳表を使う事がほとんどです。
↑和紙畳表の施工例 色の種類も豊富で、シックな空間にも合わせやすい。写真の様に、ヴィンテージ感のある建具と合わせてブルックリンスタイル風にも。
また、家具を配置したい場合には、上の写真の様に板の間を設ける事で、畳を傷めず、また安定して設置することが出来ます。
◆まとめ
と、いうわけで、和室は必要か否か?のお話でした。
建てようとするお家の大きさによっては難しかったりもしますが、個人的にはやはり和室があった方が暮らし方に幅が出て、色々と便利になるのではないかな~と思います。
もちろん、そのスペースをファミリークローゼットやユーティリティールームにまわした方が良い場合もありますし、リビングをゆったりとしたものにした方が満足感がある場合もあります。
お家づくりにおいては、何でもそうですが「なんとなくほしいな~」ではなく、現在の暮らしの上での不満や、不便な点など、しっかりと比較検討していきたいですね。
それではまた!
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