大分県中津市の分譲地・新築住宅・注文住宅・デザイナーズハウス。
家づくりの会社、地域密着型工務店・ハウスメーカー、フォーユーホームの中島です。
さて、前々回のブログで少し触れた、通し柱と胴差の接続についてです。
お家の隅で1階土台から、2階の梁・桁を支える長い柱が「通し柱」ですが、1階と2階の境目に、「胴差(どうさし)」と呼ばれる部材が繋がってきます。
繋ぐといってもまさかボンドでペタッ!というわけにはいきません。
従来の方法であれば、ちょうど「凸 凹」のような形に双方を加工して、噛み合わせます。
この時、通し柱1本に対して、各方向から複数の胴差が接続されるので、下の画像の様に・・・
穴が開いたようになってしまい、柱の強度が著しく低下します。
次の断面図で見ると分かりやすいかも。
↓
真ん中が通し柱で、グレーの部分が接続の為に削られた部分(断面欠損といいます)ですが、半分以上なくなってしまい、見ただけでも弱くなっているのが感じられると思います。
こうなると、横向きの力が加わったときに、この弱くなってしまった部分がぽっきりと折れ、2階の重みが支えられなくなり、1階が倒壊してしまう・・・という事態の原因になってしまいます。
しかしながら、これは木材と木材をつなぎ合わせる以上、避けては通れない問題です。
そこで、フォーユーホームでは、「金物工法」と呼ばれる、金物によって接続する方法を採用しています。
どういう風なものかは、次の画像を見てください。
↓
このように、通し柱に頑丈なプレート状の「アゴ掛け金物」をボルトでがっちりととめつけ、そこに胴差を差し込み、ぶっといピンで固定します。
断面で見てみると、下の画像のような感じ。
こんな風にボルトを貫通させている部分しか断面欠損が発生せず、しっかりと柱の強度が保たれています。
実際の施工部分はこんな感じ。
木材を貫通させてピン・ボルトで留めているので、外れて落ちるという事もありません。
いかがでしょうか?
地震大国と呼ばれる日本では、大きな地震が起きるたびに様々な基準が見直されたり、新しい工法が発明されたりします。
これから先、大きな地震がいつ起きるのか、起きないのか、起きるとしたらどれほどの規模なのか、誰にも分かりません。
こういった工法を取り入れたりして、しっかりと備えていきたいですね。
ではまた!