大分県中津市の分譲地・新築住宅・注文住宅・デザイナーズハウス。
家づくりの会社、地域密着型工務店・ハウスメーカー、フォーユーホームの中島です。
中津市も連日35度超えで、ちょっとどうかなってしまいそうですね・・・。
車を運転していて、エアコンをフル回転させていても、日の当たる部分がじりじりを焼けているのが分かります。
さて、お盆前に少し触れましたが、先日湯屋分譲地にてHG様邸の上棟が行われました。
その時の様子です。
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玄関のある面です。
1階の柱が立ち始めています。
4隅に立っている長~い柱が「通し柱」と呼ばれる柱で、その名の通り、土台から2階の桁まで通っていて、6メートル程の長さです。
この通し柱には「胴差」と呼ばれる、1階と2階の間の外周をぐるりと回る木材が接合されるので、通常のホゾを削って差し込むやり方だと、断面で見た時に弱くなってしまいます。
大きな地震の時に、2階はあまり壊れずに1階がつぶれてしまうのは、この通し柱が折れ、1階が2階の重量を支えられなくなってしまう為です。
なので、最近では・・・
こんな風に金物を使ったつなぎ方で、極力通し柱を削らずにつなぐ工法を採用しています。
この工法だとなぜ強くなるのか!・・・は長くなるのでまた次回にでも。
ちなみに1階分の長さの柱は「管柱(くだばしら)」と呼ばれます。
上棟の様子を続けます!
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同じアングルからですが、1階の柱の上に、梁・桁がかかりました。
梁・桁は横向きにかかるので「横架材(おうかざい)」と呼ばれます。
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2階の床が敷かれ、柱も立って、2階の横架材もかけられ始めています。
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ちょっと間が飛びましたが、猛烈な暑さの中、大工さん・重機オペレーターさん・屋根職人さん、そして工務 阿部課長の頑張りで、無事上棟が終わり、屋根も伏せられました!
屋根には水を通さない「アスファルトルーフィング」が張られているので、これでもう、雨をしのげる状態にはなっています。
お家の機能が備わり始めたという事ですね!
上棟の日は「1階の床だけ」の状態から一気にここまでやってしまいます。
作業量もすごいものだし、1日のうちに終わらせないといけないので、作業に携わる方々、特に大工さんと棟梁の大変さは相当なものです。
怪我無く事故無く、熱中症などのトラブルも起きずに無事完了して、本当、お疲れさまでした!
では、ちょっと別のアングルから。
今度はお家の裏手からです。
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先程とは逆に、裏からなので、朝日に向かってちょっと逆光気味です。
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だいぶ間が飛びましたが、1・2階の柱と横架材がかけられ、屋根板が乗る「垂木(タルキ)」が乗せられています。
ルーフィングが張られる直前です。
いやー上棟の前後では、何もなかったところにいきなりお家が建ったように見えるので、毎度のことながら「おおっ」と圧倒されますね!
ちなみに、柱や横架材などがどんどんかけられていましたが、材料自体は「プレカット材」と呼ばれる、工場で切り出された材料です。
昔は大工さんが手で刻んでいましたが、現在ではほとんどがプレカットを採用しています。
「手作りじゃないの?」という少しがっかり気味な声をネットで見かけたりしますが、完全手刻みだと3週間以上かかったりします。
当然大工さんの腕によってかなり品質はぶれるでしょうし、人の手がかかるという事は当然その手間代が必要になります。
これを工場の機械で加工することで
◆工期の短縮
◆品質の均一化
◆コストカット
などといったかなり大きなメリットを受けられるのです。
とはいっても、プラモデルを組み立てる様にはいかないので、やはり大工さん達の知識や腕は必要不可欠です。
新しい技術はどんどん取り入れつつ、大切なものはしっかりと受け継いでいく。
「温故知新」の心がこんなところにも生きています。
それでは、HG様、上棟おめでとうございました!
ではまた!
(追加:金物工法についての続き)