大分県中津市の分譲地・新築住宅・注文住宅・デザイナーズハウス。
家づくりの会社、地域密着型工務店・ハウスメーカー、フォーユーホームの中島です。
梅雨も本格してきて、暑いやらジメジメするやらで過ごしにくくなってきました。
とかく日本の夏は湿気が多く、昔から風通しが重要視されています。
◆風通しを良くする窓
さて、そんな風通しについてですが、実際のお家づくりでどう実現していくか。
「窓をたくさん設ける」
というのも間違ってはいないのですが、基本を押さえていないと、風通しという面ではあまり効果を発揮せず、むしろ外皮の断熱性能を下げるだけになってしまいます。
風というのは、入り口と出口が無ければ通っていきません。
そして壁に対して並行やそれに近い角度で流れているときは、そのまま壁に沿って流れていって、これまた中に入ってきません。
風をよりしっかりと取り込むには、
・入口と出口を設ける
・風を受け止めて室内に取り込む
という2点を押さえる必要があります。
下の図を見てください。
こんな感じでカーテンをゆらゆらさせるくらいで、なかなか部屋に風がまわりません。
部屋のドアを開けてたりすれば逃げ道が出来るので、流れは出てきますが、結局どこかの部屋の窓を開けて出口を作ってあげる必要がありますし、いつもそういうわけにはいきませんし、。
そこで、先程の2点をおさえた窓の配置が下の図です。
と、こんな感じで、
「縦滑り出し窓」
という窓を、勝手(開く方向)を逆にして並べるという配置。
縦滑り出し窓というのは、
こういう窓の事で、ドアの様な開き方をする窓です。
この窓を開くことによって風を受け止めて室内に導きます。
そして隣は反対方向に開かせることで、スムーズに風が出ていき、結果室内にもしっかりと風の流れを作り出す事が出来るわけです。
この考え方を「ウインドキャッチ」と言い、同じサイズの引き違い窓と比べて、通風量は何倍にも増し、換気に要する時間も数分の一になります。
ただし、上の図で①と②の窓を入れ替えて配置してしまう(開く向きを逆にしてしまう)と効果がありませんのでご注意を。
ちなみに最初の図に書いてあった窓が「引き違い窓」で、
こういう窓です。
さらに、先程の縦すべり出し窓を二つ、間隔を空けて並べただけだと、間にあるのが壁になってしまって、開放感や眺望などに難があるな~という場合には、
こういう、
縦すべり出し・FIX(はめごろし)・縦すべり出し
と、3つの窓を連ねた、その名もそのまんま
「ウインドキャッチ窓」
という窓もあります。
見た目もかっこいいですね!
(こうやって横に連ねた窓を「連窓(れんそう)」とも言います。縦に重ねると「段窓(だんそう)」です。)
◆まとめ
昨今は新型コロナの問題もあり、特に「換気」についての考え方への注目度が増してきています。
そして自然のエネルギーである「風」をうまく利用する事で省エネにもつながります。
建築において法規上考えるべき換気計画はシックハウス対策に基づくものなので、気持ちの良さや家全体での風の通り方までは求められていません。
デザインやコストの問題もあるので家中の窓をこういう風な配置にする事もないですが、ポイントでこういった使い方もる、というのを覚えておくと、気持ちの良い家づくりのヒントになるかもしれません。
ではまた!
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